私は、高校・大学の合計8年間をカナダで過ごしましたが、中学卒業まで日本の一般的な教育を受けてきた私にとって、3年間の高校生活は、留学前に想像していた以上に困難の多いものでした。
私の通っていた高校は、特に留学生に求められる英語力の水準が高く、言語の壁に悩む生徒への理解が十分とは言えない環境であったため、学業面・生活面ともに数えきれないほどの壁に直面しました。
家族が海を越えた日本にいる状況で、スコットさんと基子さんのように、物理的にも精神的にも頼れる大人が身近にいてくださったことは、私にとって本当に大きな支えでした。
文字通りカナダでの両親代わりとなり、教師との面談などに出席して学校生活でうまく立ち回れなかった私をフォローしてくださいました。
さらに、連休には普段の寮生活ではなかなか味わえない日本食の手料理とともにご自宅に温かく迎え入れてくださり、「帰れる場所」があることに何度も救われました。
大学選択の際にも、高校生の自分一人では行くことのできない距離にある大学へ、グループで見学に連れて行ってくださり、大きな判断材料となりました。
困難の多かった高校生活を経た後も日本へ帰国するのではなく、カナダでの大学進学を選び、その後の5年間を楽しく過ごすことができたのは、異国の地で一人でも生活していける力を身に付けるまで寄り添い、支えてくださったお二人のおかげだと感じています。



