留学を決めたきっかけ

留学を考えるようになったきっかけは、以前通っていた英会話教室での経験でした。そこで感じた英語を学ぶ楽しさをさらに深め、言語としての英語のスキルをもっと向上させたいと思い、海外に行きたいと思うようになりました。

日本の留学エージェントを通じて紹介していただいたスコットさんと基子さんご夫妻に初めてお会いしたのは、コロナ禍ということもあり、Zoomを通してだったと記憶しています。当時、進学先の学校について特に強いこだわりや希望はありませんでした。オンラインでしかお話しできない中、お二人におすすめしていただいた学校でしたが、正直なところ、最初から大きな期待を抱いていたわけではありませんでした。

しかし、今振り返ってみると、Pickering Collegeで過ごした3年間は、本当に有意義で、自分にとってかけがえのない時間だったと思います。

想像以上に大変だった留学生活の始まり

自分で言うのもなんですが、昔から英語だけは得意だったので、海外の学校生活もそのままスムーズにスタートできるだろうと思っていました。

ところが、入学してすぐに、その考えは大きく覆されました。毎日のように自分の力不足を痛感し、まさに鼻をへし折られるような感覚でした。新しい環境に慣れることに加え、英語での授業やコミュニケーションについていくことにも苦労し、最初の学期はとにかく勉強に追われていたことを覚えています。

勉強だけではない、充実した学校生活

時間が経つにつれて不思議なもので、環境に慣れていくのはもちろん、自分自身の受け入れる力や考え方にも少しずつ余裕が生まれていきました。

もともと、やりたいと思ったことには積極的に挑戦したい性格だったので、学校になかったクラブ活動を先生に直接相談して立ち上げたり、生徒会に参加したり、新しい人間関係を築いたりと、本当に数え切れないほどの経験をしました。

入学当初は髪色に対してとても厳しかった副校長先生が、気づけば私の鮮やかなピンク色の髪を見て褒めてくださるようになったり、当初は意見を交わすことも多かったスコットさんと基子さんとも、次第に深い話ができるようになったりしました。

こうした経験を通じて、勉強だけではない、人生を豊かにしてくれるさまざまなことに目を向けられるようになったと思います。

また、留学生活を通じて改めて気づかされたのは、家族の大切さです。環境や生活がどれだけ変わっても、変わらず自分のそばにいてくれる存在がいること。そのありがたさを実感するようになりました。

厳しさの中にあった温かいサポート

先ほども触れましたが、スコットさんと基子さんとは、意見が合わないことも少なくありませんでした。

何事にも積極的に挑戦したかった私は、外出する機会も多く、時にはスコットさんたちから、自分の両親以上に厳しく感じることもありました。

一方で、その厳しさの中には、いつも私のことを考えてくださる温かさがありました。本当の親のように、学校での発表やイベントを見に来てくださったり、定期的に学校を訪問して様子を確認してくださったり、自宅に招いてお泊まり会をしてくださったりと、さまざまな場面で支えていただきました。その一つひとつが、当時の私にとって大きな支えになっていました。

今振り返ると、時に意見がぶつかることがあったのも、私の安全や生活を真剣に考えてくださっていたからこそだったのだと思います。

私一人だけでなく、同時にほかの留学生たちのことも見守り、サポートされているお二人には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

3年間の経験を次のステージへ

最終的に、カナダでの高校生活を卒業し、アメリカのRhode Island School of Design(RISD)へ進学することになりました。

高校で過ごした3年間を振り返ってみても、後悔していることは何一つありません。日本ではなかなか味わうことのできない経験を重ね、自立する力を身につけるとともに、自分自身をさらに成長させることができたと思います。

留学は、単に英語力を伸ばしたり、海外の学校で勉強したりするだけのものではありませんでした。新しい環境の中でさまざまな人と出会い、時には悩み、考え、自分の可能性を広げていく経験でもありました。

これから留学される皆さんにとっても、それぞれの留学生活が実り多く、かけがえのない経験となることを願っています。