Kanaちゃん(17歳)

プログラム:11年生(1年留学)

留学を決めたきっかけは何ですか?

元々、英語は得意ではありませんでしたが、一番好きな教科でした。私は、親の仕事の関係で海外に連れて行ってもらうことが多かったこともあり、英語を使って何か生活することや他国の文化などに強い興味があったのが大きなきっかけです。
今言えることですが、親元を離れて生活したいという願望も少なからずありました(笑)

なぜ、カナダ・トロントに決めましたか?

治安が良いこと、街がコンパクトであったり、何より多国籍国家なので色んな国の文化や習慣、宗教などを一度で感じることが出来る素晴らしい国だと思ったからです。トロントとバンクーバーで迷っていましたが、できるだけ日本人の少ない都市に行きたいと思いトロントを選びました。

留学前の不安や、留学準備は?

もちろん不安はありました。出国前日の夜は泣いたくらいです!!
準備は母と二ヶ月くらい前から本格的に始めました。要らないものを持ち込みすぎていたなとは思います…。
帰国の荷造りの際は荷物が多すぎてまとめるのが大変だったので留学に持っていく荷物は本当に最低限のもので大丈夫だと痛感しました(笑)

実際に、カナダ・トロントに来てからの印象はどうですか?

トロントに来る前は、様々な言語や宗教が共存しているカナダにどう順応すれば良いか不安に感じていましたが、このような難しいことは考える必要はなくすぐに慣れました。そして現地の皆さんは英語もままならない私にいつも親切にしてくださったのでとても充実した留学生活を送ることが出来ました!
しかし冬は想像していた以上に寒くて長かったです(T_T)

夏の間、英語準備プログラムに参加しましたが、どうでしたか?

7月の楽しいサマーキャンプから一転して、8月のサマースクールは勉強が主だったので自分の実力が点数に表れ、落ち込むこともありました。その後の9月からの学校の授業とそっくりそのままだったので、この8月に、予習や小テストの勉強法、プレゼンテーション、質問の仕方を練習できて良い経験でした。
もしこのプログラムを経験していなければ、カナダの学校のスタイルを全く知らずに入学していたことになるので、おそらく失敗や挫折も多かったと思います。

いざ、日本人がいない環境での高校生活は、どうでしたか?

日本語が話せないというストレスより、英語で自分の意思をうまく伝えられないという自責のストレスの方が大きかったです。ですが何度もミスをして学ぶうちに、最終的には簡単な会話や意思表示ができるようになりました。もしこの高校生活で日本語に逃げていたら、たくさんのミスや大切な経験も逃していたとおもいます。

折角カナダの高校に通えるのなら日本人以外の生徒と過ごす方が良いと考え、敢えて自分以外に日本人がいない高校を選びましたが「日本のことについて教えてよ!」「竹島問題についてどう思う?」などといった「プチ日本代表」になり、このおかげで自国を紹介することが如何に難しいかも分かったので、もっと自分の国について知らなければならないと感じました。

友達作りは、私は現地の子たちと仲良くしたりする積極性に欠けていたので、基本的に留学生同士で話したり行動を共にすることが多かったです。留学生同士ならお互い英語で会話することの難しさを理解しているので話しやすかったです。そしてその留学生を通して現地の子たちと友達になる機会も多くありました。

一番楽しかったり、役にたった授業や科目は?

音楽の授業は日本の音楽の授業と違い、吹奏楽部のように皆で演奏する授業だったのでとても刺激的でたのしかったです。
また、世界宗教は留学前から興味のあった多文化に触れ、現在の国際問題の理解に繋がるような内容の授業だったので、大変でしたがやりがいはありました。

一番苦労した授業や科目は?

勿論、英語が最も苦労した科目です!(笑)
また、ビジネスも専門用語などがたくさんでてきて大変でしたが、とても充実感のあるものでした。

語学力アップの為にどんな努力をしましたか?

日本語を使っているときでも「英語だったらどういう風に表現するのかな?」と考えたりしてました。
分からないものがあればすぐその場で調べてすぐ使うと身に付きやすかったです。
難しい単語を詰め込むよりも、今自分が知っている単語などをいかに上手く使いこなせるかが重要だと思います!(私はこのことに気づくのに時間がかかりました…)

学校行事やボランティア等で、思い出に残っている事を教えてください。

実は、一番思い出に残っていることは、「冬」です(笑)
私の留学した年は、カナダでも20年ぶりの歴史的大寒波で、クリスマス数日前に停電になったり、四月ごろになってもまだ1,2度前後の日があったり… 現地カナディアンでも初めて経験するような極寒を体感することが出来たのは、ある意味とてもいい思い出です!

また、ハロウィンの日は仮装して授業を受けたり、音楽の授業での旅行でニューヨークに行ったりなど、日本の高校では出来ないような貴重な経験をすることができました。

Kanaちゃんは、放課後の習い事でギター・スクールに通っていましたね!

音楽という言語の要らないコミュニケーションツールを通すので、スクールの先生と意気投合するのが早く、楽しくレッスンを受けることが出来ました。また、日本では弾くことのなかった多様なジャンルに触れることが出来て良かったです。

ホームステイでの経験を教えてください。

ホームステイでは、夜10時までにシャワーを済ませる、自分の食器・弁当は洗って片付ける、等の最低限のルールに気をつけていました。特に意識していたことは、家族の迷惑になる行為(夜遅くにSkype)などは自分で考えて避けるようにしていました。

私のホストファミリーは、中国人のシングルマザーと、カナディアンのホストシスター2人でした。
秋はリンゴ狩りに行ったり、クリスマスパーティー、一緒に年明けバーゲンに行ったりなど、私をいろんなところに連れて行ってくださって本当に良い家族でした。
一番の心配は家庭内での中国語だったのですが、私が場の中にいるときは英語で話してくれましたし、思わず中国語を使った時も後から私に英語で説明してくれたので特に問題もありませんでした。

私は後にも先にも、こんなに私を国籍を越え家族として受け入れてくれる方達と巡り合えたのは、他のエージェントさんにはないスタートポイントカナダさんの丁寧なサポートと準備のおかげだと思い、とても感謝しています!

留学生活を通して、一番苦労した事、一番楽しかった事や嬉しかった事は何ですか?

一番苦労したことはもちろん母国語と違う言語が使われている国で生活することもでしたが、やはり自分を成長させるということが私の中での一番の苦労であり悩みでもありました。

楽しかったことは、友達との雑談や買い物、くだらない日常も今思えばとても楽しい日々でした。そしてだんだん自分が英語を使って会話ができるようになっていくのを実感したときはとてもうれしかったです。

この留学で何を得ましたか?

留学をして本当に良かったと思います。
この一年間は短い人生の中で最も充実した一年であり、自分が大きく成長できた一年でもあります。「楽しい」留学というより「いろいろな経験をした」留学だったと思います。
親元を離れ母国語とは異なる国で生活することは想像以上に大変で何度も逃げ出したくなりましたが、「私はどうして留学したんだろう?」「この一年間で何を変えることができるだろう?」と考えるうちに自然と自分から行動できるようになりました。
帰国後、皆から考え方が大人になったね、などと自分では気づくことのできなかった成長を感じ、いろいろな苦労があったけれど本当に留学して良かったと思えました。

StartPoint Canadaのスタッフのサポートはどうでしたか?

親のように私の面倒を見てくだり、時には叱ってくださったり、ほかのエージェントやガーディアンにはないであろう生徒との密接なコミュニケーションや、学校やキャンプなどへの対応をしてくださったからこそ、私の留学が成功したと言っても過言ではありません。
また、スタートポイントカナダの他の留学生の子や、基子さん、スコットさんのカナディアンのお友達とピクニックに行き、留学の先輩の話も聞く機会をいただけたのも貴重な経験だったと思います。

私の気分が落ち込んでいたり悩んでいた時も親身に話を聞いてくれ、アドバイスなどを何度もいただきました。もし基子さん、スコットさんがいなければ、私は何も変われないまま帰国していたと思います。
言葉では言い表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいです!

これからカナダ留学をしたいと考えている人たちに、アドバイスをお願いします!

いろいろな不安はあると思いますが、留学で得た経験全てがこれからの人生の糧になります。
基子さんとスコットさんが仰る通り、留学したことが重要なのではなく、将来その留学の経験を活かして何かに取り組むことが留学の最大の目的であると、私もおもっています。

「留学に行かなければよかった」という人は一人も今せんが、「留学に行けばよかった」と嘆いている人はたくさんいます。留学をさせてもらえる環境と親に感謝をし、思い切って行動してください!

何か困ったことがあれば、基子さんとスコットさんに思う存分頼り、充実した留学生活が待っています!