Nanamiちゃんの保護者様

お子様の参加プログラム: 1年留学(カナダ8年生)

振り返れば、あっという間の1年間でした。とはいえ、うちの娘の場合はただ楽しい1年というわけではなくて、問題がたくさんあり、渦中にあるときはそれは長く感じたものでした。そのたびに、StartPoint Canadaのお二人が、本当に親身になって支えてくださり、なんとか乗り切ることができました。

始めの大きな問題は、娘の英語力でした。「現地にいけば、何とかなるだろう」とのんきに構えていた私たち親子ですが、現実はそんなにあまくありません。StartPoint Canadaさんが到着オリエンテーションにくださった「サバイバルイングリッシュブック」と、1週間のスコットさんの英語レッスン付ホームステイは、娘を助けてくれました。

娘は年間を通してホームシックに苦しめられました。公立中学での留学生活は波があるものの、ともかくつらくて仕方なかったようです。StartPoint Canadaさんには、どんな些細なことでもサポートくださいました。また娘は、StartPoint Canadaのあるトロントから汽車で2時間ほどの田舎に留学していたのですが、休日にはお2人のお家に1泊2日のホームステイに行かせていただいたこともあります。

大好きなダンスが十分にできるように、ダンススクールに掛けあって、たくさんレッスンを受けられるように交渉してくださったことは、娘の生活を豊かにしてくれました。きっと他の留学エイジェントさんでは考えられないことだと思います。娘にとって、お二人は頼りになる本当のお兄さん、お姉さんのような存在でした。

何より感謝しているのは、お二人の忍耐強さと丁寧さです。はっきりしない、なのに頑固な娘にいつも粘り強く付き合ってくださいました。送っていただく報告はとても丁寧で娘への愛情にあふれていました。毎回素敵な写真が添えられているのも嬉しかったです。

途中何度も挫折して、娘のあまりにつらそうな様子に私たちも留学を途中でやめて帰国させようか、と考えましたが、お二人は娘を信頼して、「1年やり通すことで、きっと開ける道があるから」と教えてくださいました。カナダと日本は時差がありますから、夜遅くや朝早くのこともありましたが、嫌な顔一つせず、親の私たちの話をも、スカイプでゆっくりと聞いてくださったのでした。

親は、距離的に遠く離れても、心はいつも子どもに寄り添っています。子どもが嬉しければ嬉しいし、悲しければ悲しい。泣いて泣いて、つらい、帰りたいと訴えられれば、すぐにでも返してやりたいと思います。まるでそこにいるようなスカイプで話をしても、抱きしめてやることも手伝ってやることもできません。13歳の娘をどうして、こんな遠くにやってしまったのだろうと、何度も自分を責めたりもしました。それでも、その都度StartPoint Canadaのお二人やホストファミリー、先生、ダンススクールのみなさんが、私たち以上に娘によくしてくださり、何とか1年を終えることができました。このこ
とは娘にとっても、私にとっても大きな体験となりました。

人は人の中で育ちます。子どもはいつまでも親の手の届くところにいるわけではありません。いつかは手を離さなくてはならない。それでも子どもにはしっかりと歩いていく力があり、支えてくださる方がいるのです。そのことを身をもって学んだように思います。

ともあれ、1年を終え、娘は達成感いっぱいで帰国しました。やはり途中で帰国させなくてよかったと思います。この1年で娘が目に見えて変わった!わけではありませんが、きっと未来の糧になると信じています。StartPoint Canadaのお二人には本当に、心から感謝しています。ありがとうございました。