U-18 カーリング JAPAN女子チーム Winter Friend

プログラム: 現地通訳サポート

「初めてのカナダ遠征!最終日のカメラ紛失大事件。そして、トロントへ再び!」

私たちは、青森の男子チームとともに、トロントで開催された「U-18オプティミスト大会(18才未満カーリング国際選手権大会)」に、日本代表の高校生女子チームとして初めてカナダに訪れました。

学校で習得した英語はほとんど役に立たず、コーチも含めて英語が出来ない6人がカナダに行くことは、無謀な冒険だったのかもしれません。

ところが、大会の期間ほとんど英語で苦労することなく過ごすことが出来ました。それは、大会関係スタッフとチームの通訳としてお手伝いをいただいた「プール・スコット&基子夫妻」のおかげでした。

大会関係者とのコンタクト、ホテルやタクシーとの調整、買い物や食事に至るまで、私たちの「目となり耳となり口となり」言葉が通じないことで狭められるはずの行動範囲をどんどん広げてくれました。

海外では携帯電話の使用料金が高いからという事で、携帯電話を使用できず日本とのメールのやり取りが出来ない環境にあった私たちに、快くお二人のパソコンを貸して下さりました。おかげで、ホテルのインターネットを通じて日本で応援している皆さんへ試合の状況を写真付きで知らせることも出来ました。

そんな中、事件は起きました。カナダにも慣れてきた頃、お二人に案内してもらい夕食をご一緒させていただき、楽しくホテルに帰ってきたときのことです。「カメラが無い!」
出発から5日間の思い出を撮り溜めたカメラを帰りに乗ってきたタクシーに置き忘れたのです。

海外でタクシーに物を忘れて返ってくることは皆無・・・。それでもお二人は、最後の最後まで諦めることなくタクシー会社に連絡を取りカメラを探してくれました。その上、お二人のカメラまで貸していただくことが出来たので、そのあとのいろいろな思い出を、カメラを無くした思い出と一緒に撮りためることが出来ました。

最終日も、空港の手続きまでお付き合いいただき、お二人には本当に感謝しています。

その感謝の気持ちをきちんとお返しできないまま帰国して、職場のパソコンを開きメールチェックしていると!お二人から「デジカメが見つかりました!!」とのメールをいただき、その1週間後には自宅に送られてきました。ほんとにありえないほどお世話になりました。本当にありがとうございました。

あれから、1年が経とうとしています。
私たちは、昨年に引き続き日本での全国高校選手権大会で優勝し、カナダへの切符を勝ち取りました!

あのカメラを持って「トロントへ再び」お邪魔します。

ただ、英語は成長していないようなので、またお世話になりそうです。